あなたの腕まで、あと何センチ?
『もう、行っていいよ。…莉子先輩が大切なんでしょ?ずっと考えてた…3ヵ月ぐらい…凌が戻ってくるなら我慢しようって思ってた。けど、そうじゃないよね?好きな人と、我慢とかじゃなく…話し合ったり言い合いしなきゃダメだよね?』
我慢してるけど、涙がでてくる。
何も言わない、凌。言わないんじゃない、言えないんだ。わかる…ずっと一緒にいたんだもん。今、自分のした事に後悔してる。そんな人だもん。
『…今も、好きだけど…こんなに苦しい気持ちになって、やっぱり正直、許せない。ごめんね…心の狭い人間で。だって嫌なんだもん。莉子先輩にふれた手でさわられるのは嫌だよ…莉子先輩は大好きだから。嫌いになりたくない…知らない人だったら、違うのかも知れないけど…今の私には耐えれない…だから、別れる。』