あなたの腕まで、あと何センチ?
【時間がたつこと】
医務室をでて、向坂くんと咲姫さんのいる場所へ向かう。
心配そうに待ってる2人がいた。
『…ごめんなさい。』
『あ。…佐倉、大丈夫か?』
『響ちゃん、今日ごめんね。大丈夫?』
その言葉に、にっこりと笑ってしまう。
そして、2人に凌と別れた事を話した。
『遅い初恋だったんです…。まさかこんな結果になるとは思わなかったけど。』
咲姫さんが、ガバッと抱きしめてくれた。
『響ちゃん、奏矢の前には私も浮気されて…ボロボロになったよ。大丈夫!絶対、時間が解決してくれる!』
『…はい。』
『佐倉、頑張ったな。』
『…は…い。』
また、涙がでてくる。
ギューと、咲姫さんを抱きついた。
ポンポンと、背中を軽く叩いてくれる。