あなたの腕まで、あと何センチ?
『うわーっ、おいしそう。』
テンションがあがる。
『奏矢の、お味噌汁はおいしいよ。』
咲姫さんが、私の後ろから声をかけてきた。
『ほら!2人共、顔洗ってきて。』
『『はーい。』』
同時に返事して、咲姫さんと洗面所で顔洗って歯磨きして、テーブルにつく。
『『いただきまーす。』』
咲姫さんと、手をあわせて朝食にがっつく。
『おいしい。』
『だろ?味噌汁だって、いりこと鰹からダシとってるし。』
『えっ?』
私は、あきらかにだしの素使ってるし…てか、ダシいり味噌だし。頭が下がる…。
『奏矢は、鍵っ子だったからおばあちゃんに料理習って、親にご飯作ってたんだって。』
咲姫さんの説明に、『へーっ』と納得してしまう。