あなたの腕まで、あと何センチ?

ガタンッ!!!

突然頭上から、ものすごい音がした。上を向くとそこには傾いた棚。

私の頭上にある設置されてた棚が、突然ネジがはずれたのだ。

『きゃっ!!!』

棚からは、物が降ってくる。手で、覆うのがやっとだった。

バサバサバサッッッ。。。

ガシャーンッ。パリーン。

いろんなものが、床に落ちる音がした。

はっと気づくと、私はあったかいものに守られていた。

向坂くんの胸の中。

私に、覆いかぶさるようにさけてくれたらしい。私の足が、少々すりむいてるぐらいだから。咄嗟に、よけてくれたんだろう。

『びっくりしたなぁ…大丈夫だった?』

『う…うん。あ…ありがとう。』

やばい。ドキドキする。

どうしよう。

どうしよう。



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