あなたの腕まで、あと何センチ?
その日、愛里がめずらしくバイト先に顔をだしてきた。

『天使のクリームチーズケーキと、ストロベリーティーください。』

『はい、かしこまりました。』

愛里のオーダーを受けて、数分後に運ぶとめずらしい事を口にした。

『今日、響ちゃん家に泊まっていい?』

『え?いいけど…どうしたの?』

『響ちゃんに、話があるの。』

ニッコリと言われた。

『うん。閉店20時だから、もう少し待ってて。』

『わかったぁ。』

めずらしい。愛里が、1人で来て私を待ってるなんて。

なんだろう?

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