あなたの腕まで、あと何センチ?
向坂くんとあんな事があってからは、バイトでは顔をあわせてなかったけど、5日ぶりに同じシフトになっていた。
かなり、緊張する。
どんな、顔をしよう。
なんて、しゃべろう。
頭の中で、グルグル考えている。
バイト先に近づくたびに、ドキドキがとまらない。
どうしよう…。
どうしよう…。
あぁ、どうしよう。
なんて…しゃべろう。
顔、あわせられるかな?
あわせられる?
第一声は、何て声かける?
かけてくれるかな?
そんな事を考えるうちに、店に着いた。
裏口を開けようか、ドアノブに手をかけようとしたら、勢いよくドアが開いた。
ガチャッ!!
ゴン!!おもいっきり、ドアが私に衝突した。