ずっと、ね(短)
「うるっさいんだけど。騒ぐんなら別でやれよ」
教室でお昼を食べる人は少ない。私だけの日だって珍しくないような学校だ。
そんなここに、目の前の女の子以外の声が響いたのはビックリだった。
「なによ、」
「昼飯が不味くなるっつってんの。どっか行けよ」
悠里くんは絶対にしないような、ちょっと雑な言葉遣い。低くドスの利いた声。
誰だろ、彼女達が邪魔して見えない。
「……っ、とにかく、もう二度とないようにしてよね!」
私に向かってそれだけ吐き捨てると、そそくさと逃げるように彼女達は教室を出ていった。
その慌てた背中に、思わず笑いが零れる。本っ当、弱っちぃ。
やっと目に入った声の主に思わず目を見開いた。