ずっと、ね(短)
もの凄く自分勝手な告白だった。そんな言葉が嬉しかった私は、もう末期なのかもしれない。
□
「要ーっ!」
「だから、もちょっと静かに出来ないかね、お前は」
「へへへっ」
うじうじしていた私達の背中を押してくれた、ちょっと強面のキューピット。
「だから、あんまくっつくなっつってんだろ」
「……要、お前なにしてんの?」
「ち、ちがっ!こいつが勝手にくっついてきてんだろ」
「“こいつ”じゃなくて“那岐”だってば」
いつかの彼女達が言っていた、悠里くんが進路指導室に呼び出された件は、K大を第一志望にしていたからだった。
私との関係は一切なくて、もっとレベルの高いところを目指せって言う話だったらしい。
色んな勘違いに惑わされて踊らされて、全く、言い迷惑だ。