君と見た空。
互いに見つめあい、交じり合う視線。


ここが、この場所が、

病院の一部だということも忘れ、

2人は自分たちだけの世界に入っていた。


その世界に足を入れてしまった人が、

ドアの前に立った。


ガラガラ。


ドアが開き、

2人の視線はその音に移った。


「・・・せ、せんせぇ??」

そうだった。ここには、

先生がいたんだった・・・。


「塚本!お前、学校はどうしたんだよ!?

 今日は休みじゃないぞ。」

どうしよう。


「・・・え?今日って学校だったんですか??

 知らなかった。あは。あはははっ・・・。」

気まずい空気が、

部屋の中に広まった。。。
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