君と見た空。
「・・・何?」

僕は茜の表情に気付き、

少し笑顔にして聞き返した。


「もしかしてさ・・・

 学校抜け出してきたの??」


「うん。茜が心配で。」

そんなことかよ。

でも、

なんでそんな顔してるんだよ?


「誰にも言ってなかったの?」


「うん。」


茜の表情が変わった。


「ばかっ!

 何でこんなとこにいるのよ。

 心配なんてしなくて良いから、

 だから、学校に戻ってよ!!」

なんで?何でなんだよ。

せっかく来たのに。

雨に濡れてまで・・・。
< 48 / 82 >

この作品をシェア

pagetop