君と見た空。
「・・・わかったよ。

 帰ればいいんだろ??」


「うん。帰って!

 もうここには来ないで!
 
 あたしのそばにいてくれなくていい。」

ここまで言われると、

僕でもイラついてくる。


僕は彼女にキスをした――。

茜・・・もう終わりなのかな?


「じゃぁ、お大事に!!」

僕だけだったの?

ずっと一緒に居たいって考えてたのは。


僕だけだったの?

こんなにも好きだったのは――。


僕は、病室から飛び出すように、

走って出て行った。


雨はさっき来た時よりもひどくなり、

空は、真っ黒に染まっていた――。


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