君と見た空。
茜。

今、元気ですか?

茜。

今、何をしてるの?


茜。

ごめんね・・・一人にさせて。

茜。

ごめんね・・・励ましにに行けなくて。


茜。

愛してる―――。


茜、、、茜、、、。


「何ボーっとしてんだよ!?

 早く来いよ!」

光輝の声が聞こえた。


僕は急いで今にも流れ出そうな雨を、

制服の袖で拭き取った。


「うん!今行く・・・。」

行きたく・・・ないよ・・・。

茜がいない、

部室になんか――。
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