君と見た空。
そう思っていても、

自然に動いてしまう、僕の足。


いやだ、いやだいやだいやだ。


茜に会いたい。


君と出逢った教室は、

あの日と同じ様に、

染まりかけのオレンジ色、、、

茜色に染まっていた――。


ふわっと、廊下に風が舞った。


僕の不安と悲しみを、

救ってくれるかのように・・・。


光輝はふっとこっちを向いて、

爽やかな?笑顔で僕のほうに歩いてきた。


「今日は・・・サボろっか??」

光輝が放った言葉に耳を疑った。


あんなに、

部活が好きだった光輝が――?
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