詞愛
ち
水曜日、にぎやかな街中で
あたしが好きな君を見たの。
そう、彼女と楽しそうに
歩いている君を。
辛かったのは君と彼女が
一緒に居たことじゃない。
あたしが見たことのない
笑顔の君がいたから。
今日は歌を作れそうにない、
なんて思って書いた歌。
辻褄があっていて
説得力を持つものが正しくて
説明のできない
曖昧なものが間違っている
きっとそんなに単純ではない
チャットでかわされる
沢山の会話より実際に会って
こちら側に向けられる
その表情をあたしは信じたい
持っていて損はないけれど
そのために振り回される事もある
もっと空の色を見てみよう
もっと風の匂いを嗅いでみよう
もっと声なき声に耳を澄ませて
もっと大事な人を抱きしめよう