病弱少女と学級委員長。
はじまり。
高校3年生の春。
私はこの高校に転校してきた。
この高校の校門のとなりにある桜。
その桜の花びらが風にのってフワフワと舞っている。
そんな様子が職員室の窓からよく見える。
「あなたが…鈴木百合花さん?」
「はい。」
「そぅ。じゃぁ担任の先生を呼ぶから待っていてくださいね?」
「わかりました。」
生まれつき難病をもって生まれてきた私は、この高校の近くの病気に移ったため転校してきた。
なるべく身体に負担がかからないようにするためらしい。