病弱少女と学級委員長。

さっきの続きで、場所の説明をする彼。

しかし、私は耳には入っていなかった。

小さな疑問だが、さっきから不思議でたまらない。

彼はなにを知ってるの?

私は無性に彼のことを知りたくなった。

「ねぇ…。」

「なに?」

「心臓病について…なにか知ってるの?」

私が言ったすぐに彼の顔は悲しく、寂しい表情になった。

「死んだ姉の病気だったんだ…。」
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