病弱少女と学級委員長。

私の顔は彼の胸の中にある。

慎治の匂い…。

甘くて…優しい…。

「百合花…」

「ん…何?」

「好きだ…俺も…愛してる…」

抱きしめる力が強くなった。

私も慎治をギュッと抱きしめる。

「っ…」

ダメだ…嬉しくて…嬉しくて…涙が止まらない。

…誓おう…この喜びを…大っ嫌いな神様に…
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