何度でも君を・・・
対決の日々
ライバル宣言をしたあの日から、あたしと若葉の対決は始まった。
―――そういえば、あたしは若葉ちゃんのことを“若葉”と呼ぶようになっていた。
“ちゃん”がついてると、あたしが下みたいでイヤなんだ。
…まぁ、これも対抗のひとつかな。
授業中で若葉は高谷にベッタリ。いつも笑顔で話しかけてる。
…そんな若葉に、高谷は若干引いてる。
まぁ、笑顔は崩さないけど…。
あたしはというと、高谷にベッタリな若葉を見過ごすわけにはいかず、負けじと笑顔で高谷に話しかけてる。
つまり、高谷は両隣から話しかけられているのである。
…ちょっとかわいそう。