何度でも君を・・・
「そーだなぁ…アイツ、かなり天野のこと好きでさぁ。いっつも天野のこと気にしてたよ。高谷のことも結構恨んでたみたいだし…。」
高谷って、あたしのケータイにあった優真って人なのかなぁ…??
「ちょ、ちょっと…待って。」
零ちゃんが言った。
「藤井…っあの…」
零ちゃんが、言いにくそうにあたしのほうを見た。
「あっ、いいよ零ちゃん…いずれ、知ることになるんだし…」
「そう…でもね、おかしいよ。」
おかしい…??
「なにが?」
「舞と高谷は、付き合ってることを極力隠してたはず。そうだよね、瑠璃ちゃん??」
「うん…学校でも隠れて会ってたのに…」
「そうなんだ?俺は雄輔から聞いたけど…」
あたし、付き合ってること隠してたんだ…。
「なんで布田は知ってるんだろう…」
さらに謎が深まった気がする…。
「藤井、そこらへんのこと、布田に聞いてくれる?」
「おうっ!まかせろ!」
藤井くんて、いい人だなぁ。
「あっ俺部活あるんだった!じゃぁまたなっ!」
そう言って藤井くんは走っていった。
「とりあえず…協力してくれそうだねっ」
零ちゃんがにっこり笑った。