何度でも君を・・・



「壁一面に天野の写真が…。それは、天野と雄輔が2人で映ってる写真もある。」



そういえば、雄輔は付き合い出してから写真を撮ることが多かった。



そんなに気にしてはいなかったのに…。




「だけどな、天野が1人で映ってる写真の数のほうが遥かに多いんだ。しかも…隠し撮りでさ…。いいにくいんだけど…その、着替えてる写真も…あったんだ。」



藤井くんは少し戸惑いながら言った。




着替えの写真…!?



そんなとこまで…??



なんで…。



いつ撮ったの…!?



「なにそれ…それって盗撮じゃん!!」


瑠璃ちゃんが、信じられない、といった表情で叫んだ。




「ありえない…!!!そこまでするなんて…布田って変態だったんだ…!!!」



零ちゃんは、怒った表情をしていた。





あたしは…



「…。」



驚いて何も言えなかった。





ほんと、なんでそんな写真あるんだろ…。



逆に、冷静だった。



なんでここまで冷静なのかはわからないが、妙に落ち着いていた。



別にショックではない。



気持ち悪いと思うだけだ。





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