何度でも君を・・・
「んで…まだ続きがあんだよ。」
藤井くんが言った。
まだあんの?
さすがにもう…呆れてきた。
雄輔…なんなの。
ついでに、怒りもあった。
着替えの写真撮るなんて、ありえない…。
変態かって。
「俺、天野の写真が貼ってある部屋見て、びっくりしてその場から動けなかったんだよ。そしたら…“あ~ぁ。見つかった。”って…。俺ビックリして後ろ振り返ったら雄輔が立ってて、その顔が恐ろしいくらいに冷めた顔だったんだよ…。」
1番いけないパターンじゃん…。
そして藤井くんは続ける。
「そんで…“俺のことわかってくれるよなぁ?俺の…親友だもんなぁ??”って言われたんだ。そんとき俺、さっき言われた言葉の意味はこーゆー意味だったんだって思った。つまり、雄輔は、今見たことは誰にも言うなって。俺、今もう言ったけどな。」
そうして藤井くんはちょっと笑った。
そんな…誰にも言うなって言われたのに、言っちゃっていいの…??
藤井くんが危ないかもしれないのに。
「…っていうわけだから、はやく別れろ、天野。」
藤井くんがあたしの目をじっと見ている。
別れるしか、ないと思った。
ていうか…はやく別れたいと、今の話でなおさら思った。
だから今日、別れることにしよう。
「じゃぁ今日別れるよ。」
「そっか…」
藤井くんは安心したように言う。
「「決断はやっ!!」」
零ちゃんと瑠璃ちゃんは驚いていた。