何度でも君を・・・

「そう…じゃあ邪魔しちゃ悪いわね」




ママが不思議そうにしながらも納得してくれた。





はぁ…よかった。



このまま、ママがあたしと同じ状態になって気まずくするのもね…




はぁ…なんか今日は疲れた。




ご飯の時間まで部屋で寝てよう。




あたしは階段をそっと上がり、部屋に入った。





部屋に入ると隣の部屋から会話までは聞き取れないけど、声が聞こえてきた。




あたしはもうその声を聞きたくなくて、音楽をかけてベッドに寝転がった。





今日はほんとにいろいろあった…。




千里と一緒に帰ろうとしたら断られちゃうし、理由を聞いても教えてくれないし…。




あげく、千里が女の子と楽しそうに帰ってるのを見ちゃったし。




思い出したら涙が出てきた。





もうやだ…





このまま別れちゃうのかな…




そしたらあたしはどうなるんだろう。





中身のない生活が続くのかな…




そんなのやだよ…………





もう明日学校行きたくないよ………





瞳から耐えきれずに溢れ出した涙が、頬を伝って静かに落ちた。




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