何度でも君を・・・
「ゆう、ま………………」
言葉にした瞬間、頭の痛みはまるでなかったように消えて。
かわりに残ったのは、懐かしいあの日の記憶とあたしの目から流れた一筋の涙。
そうだ。思い出した…
あたしは天野舞。
大好きな人は…高谷優真…。
「舞…?」
思い出した途端、溢れた気持ちが涙に変わった。
「優真…………っ。」
「舞…なのか?記憶…戻ったのか…?」
「うん…っ!」
あたしが頷いた瞬間、優真に抱きしめられた。
「ごめんな…」
そう言ってさらに強く抱きしめた。
「優真っ…大好きだよ…」
「ほんとに……?」
「うん…あたしは、振られたくらいで優真のこと嫌いになったりしないよ…」
「オレもお前が好きだ…」