夏の背中
4人は昨日みたテレビや
さくらの妄想話に
笑いながら道をあるく
「4人で学校行くなんて久しぶりだね」
誰かがつぶやいた
「ここに彼方と太陽来たら完璧だね」
「ここにいるよ」
「「「「ぎゃっ」」」」
突然背後から声がして
思わずつぶれたカエルみたいな
声を出してしまった
「か、彼方おはよう」
沼津 彼方 (ぬまづ かなた)
本当掴めない人
でもいいキャラしてる←
「いつからいたの?」
宇美は尋ねた
「翠が飛び蹴り避けたあたり」
「けっこう前からいたね」
「太陽もいたよ」
彼方はさらりと言う
「嘘だろww」
翠つっこむ。
「そう!彼方とずっといた!ね、彼方!おはよう!」
どこからか長身の
男が現れた
並岡太陽(なみおか たいよう)
彼方大好き(笑)
恋愛とかじゃなくて
本当に大好き
「朝からうざいな」
ひらりと彼方は
太陽のだる絡みをかわし
宇美のポニーテールを掴む
「いやいやいや掴む意味」
宇美はそのまま彼方に
引きずられるように学校へ向かった