幸せの欠片

「なぁ?俺のこと愛してる?」


私の髪をつかんで彼は優しい顔で聞いた。

私が何も言えないでいると、彼は哀しそうな顔になった。


「俺は愛してんだよ…」


こんなの愛じゃない…


愛情じゃない。



「…由里と同じかよ…舞嘉も俺を裏切るのかよ…」



由里?


< 142 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop