桜、月夜、愛おもい。


顔は赤くて。

何かオーラがキラキラしてる。


何度も言うけど、彼女は恋する乙女そのもの。

それ以外に当てはまる言葉がない。


先輩を心の底から想って、先輩にも同じくらい想ってもらって。

可愛くて、本当に幸せそうで。


見てるこっちまで、頬が緩んでしまう。



私も凛桜といる時は、こんな風に笑ってるのかな?



「じゃ、行ってきます」


先輩にもてきとうに挨拶した後、二人は出掛けて行った。

私は鍵を閉めてから、美樹ちゃんの方を向いた。



「悪いんだけど、お母さん起こして来てくれない?朝ご飯食べるから」

「うんっ、分かった!」


美樹ちゃんは大きく頷いて、階段を駆け上がって行った。



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