桜、月夜、愛おもい。



「あんた大丈夫なの?」


私は桜の木の下にいた。

隣りにはいつも通り凛桜がいる。



「何で?」


凛桜は首を傾げた。

わざとだ。絶対わざとだ。



「奈津?顔赤いよ?」


そう言って、俯く私を除きこんでくる。

可愛すぎでしょ!
これは反則!



「~~~っ!だ、大丈夫!」


私は距離をとろうと身体を反らした。



でも、やり過ぎてそのまま後ろに倒れそうになる。


「ぅ、わっ!」

「奈津!?」



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