キミに捧ぐ愛
にこっ、





龍也・・・。




その笑顔、凛音っていう人達のこと、信じたの・・・?





「俺、嘘つきは裏切り者の次に嫌い。」






そう言って龍也は私の腕をギュってつかんで。








「龍也ぁ~、まってよ!」





そういう彼女達を無視して私を引っ張ってった。


その握られた手は、熱い。



また、とくんとくん、と鼓動が激しくなる。






「大丈夫?何、優葉いじめられてんの?
何かあったら俺にめーるしてって言ったのに・・・

しかも、クラスみんなに無視・・・
されてなかった?」






何故か分かんないけど、龍也にだけは、
本当の私は知られたくなかった。




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