キミに捧ぐ愛
「優葉様、こちらです」
「あれ、どーしたの?」
「龍也、お父さんに電話するから側にいてくれる・・・?」
「あまり前じゃん」
「・・・ありがと」
~♪
「・・・もし、もし・・・」
「優葉!?優葉なのか!?
何で出て行ったりするんだ!!
今すぐ帰ってこい!!」
「・・・あ・・・
・・・ごめ、んな・・・」
言いかけたとたん、龍也が優しく抱きしめてくれた。
「・・・龍也」
(大丈夫だよ、落ち着いて?)
そう口パクしているように見えた。
「お父さん、私、戻れないよ?
帰ったら、痛い思いしないといけないじゃん。
・・・嫌だよ、怖いよ・・」
ゆっくり、少しずつでもしっかりと言葉を喋る。
「・・・私と和葉を、もうこれ以上傷つけないで下さい。
・・・お願い――――・・・」