CHEERy
―想い





―百花side




今日は、
奏斗くんと水族館に
行くことになった。







たぶん奏斗くんは、
あたしの事は、
本気じゃないと思う。











入り口に着くと、
もう奏斗くんはいた。







『ごめんね?遅くなって』




『平気っすよ、
じゃいきますか?』




『あたし、
この水族館初めて。』




『よかった。
俺、ここ好きなんすよ』




『そーなんだ。
よく来るの?』




『女と来たのは
初めてっす、
友達とは何回か。』




『じゃあたしが1番?』




『はい。やっぱ
こーいうところって
好きな人と来たいから。』



『でも、まだあたし達
付き合ってないよね?』




『そーですけど、
俺、百花さんの事
まじで好きです。』




『なんか、ごめんね?
返事してないのに…』




『いいっすよ、
俺を知ってからで』







あたしは、
家に帰って考えた。
必死に考えた。







もちろん、奏斗くんの事。






あたしは、
このままずっと
遊んだりして

奏斗くんに
期待させちゃう
んじゃないかとか

弄んでるだけ
じゃないか
とか思うようになった。







でもこのまま、
逢わなくなるのはやだ。







どんなに考えても
答えが出ないので、


友達に
相談することにした。








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