CHEERy
―百花side







奏斗と
付き合った事、
遣ちゃんに
言わないと。






遣ちゃんは、

沢本遣、あたしの1つ上。

あたしの幼なじみ。









  ―ピンポーン―







『遣ちゃん?
百花だよ。』







『入っていーよ』








『おじゃましまーす』









   ―ガチャ―








『遣ちゃん。久しぶり』









『久しぶり。』









『遣ちゃん、
あたしね、
こないだ話した人と
付き合うことにしたの。』












『まじ?』










『色々、
話聞いてくれて
ありがとね。』










『そいつ中1だろ?』









『うん。』










『年下だろ?』









『うん。』








『それでも、
いいのか?』










『いいの。
奏斗の事、
すきだもん。』









『そっか。
何でも言えよ?
協力してやっから』









『遣ちゃん、
ありがと。』











あたしは、
いままでずっと
色んな事が
ある度に、
遣ちゃんに
相談してきた。







遣ちゃんは
その度、その度、
あたしを
心配してくれる。








遣ちゃんの
気持ちも考えず
いつも、
遣ちゃんに
愚痴ってた。







遣ちゃんが
どう思ってるか
なんて知らずに。












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