白の中の虹【クリスマスのちょっぴり儚いラブストーリー】
クリスマス
今年のクリスマス。
私は独りぼっちだ。
だって、親は旅行へ出掛けてしまって、運悪く大雪で帰れなくなってしまった。
私は家の外にでた。
空からは、白い雪。
自分の息も、白い。
「寒い……」
私は行くあてもなく、街を彷徨う。
白い雪の中に輝く、たくさんの色。
それは、白い画用紙に、虹を描いた様だった。
でも、私の心は……
「真っ黒だよ……?」