銀色幻夢
では何故私は、そう思う?


白弥の花嫁に、本気で?


………そんな訳無いよ。



だいたい、私はまだ高校生。


いなくなったら事件にでもなってしまうし、おばあちゃんだって………。



そこまでいって、はっとする。


――おばあちゃん。


お医者さんに見せる金も無く、村長の家で療養している。


私の、唯一の家族。


私が村長に食べ物や薬を自分で探すからと、無理を言って世話して貰っているんだ。


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