銀色幻夢
私の幼なじみで、同い年の和成。


あまりにも驚いた顔をしているから、どうかした? と声をかけてみる。


すると、和成は表情を変えた。



「………はっ、やっぱりか。伝説なんて嘘だな。」


と、呟いた。


どくり、と私の心臓が鳴る。


……伝説。


そうだ思い出した。おばあちゃんの言ってた、銀のオオカミ………!


あれは、白弥の事だったんだ!




――『近づいて』、しまった…。


私は白弥に、近づくどころか、身を委ねた……!



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