銀色幻夢
「初代の人型がそれにいい気になって……、それから、人型の狼が産まれれば、若い娘を差し出すように仕向けたんだ。
今までは大分廃れていたのが、俺が産まれた事によって、また始まってしまったんだ……!」


―――言葉も出ない。


私の村に、そんな事が…?


何より、そのせいで、白弥は今、とても辛そうな顔をしている――…


「……そして、生贄の娘は、俺が発見された年に産まれた娘――。砂雪、お前だ。」





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