【BL】だいすきな青へ-Lost Memorys-
20XX年12月20日
今日の部活は午前だけだったから、昼から万里弥と買い物。
かんなのクリスマスプレゼント買いに。
「一人で行けよ。」
「女の子の店に一人で入んの恥ずかしいじゃん。」
「琉生ならなれてそうだけど。」
んなことねぇよ。笑
本気で好きになった女の子はかんなともう一人だけだし。
俺の顔が好きな女に金は掛けん。
いっぱいプレゼントはもらったけどな。
今思えば俺の黒歴史だよ、あれは。
「店員口説くバカが何言ってんだよ。」
「口説いてねぇよー。」
こないだ男バスでマクド行った時にレジ並んでて、「どうせならお姉さんみたいな美人からもらいたいよね。」って言ったわけですよ。
そしたら、周りがウルサいんですけど。
どうせ受け取るなら美人かカワイイ子がよくねぇ?笑
まあ、そんな訳で万里弥ちゃんの中での俺はチャラい。
もちろん実物の俺はそんなことない。
あのレジのお姉さんにも一生会わないと思ったから言えるけど。
同じ学校の女には死んでも言えねー。
ホレられても厄介ですから…。
その話は置いといて。
「プレゼントは何がいいですかね。」
あいつ何が欲しいんだ?
指輪、は一年記念にあげたいし。
(ただいま9ヶ月)
ネックレス、は誕生日にあげたし。
ピアス、は開けてねぇし。
「どうしよー。って、あ!」
「なに、何かいいのあった?」
「あいつマフラー持ってなくね?」
平気〜って言ってるけど、いつもクソ寒そうなんだよ。
「クマのぬいぐるみにマフラー巻けば可愛くねぇ?」
「良いじゃん。でも、なんでクマ。」
「一番かんなに似てるから(笑)あと、香水ー。」
「かんなって香水つけねぇだろ?」
「俺がつけてる香水欲しいんだって。」
かわいいよな。
あんまり使わなさそうだから、ミニサイズだけど。
茶色のくまさんに赤いマフラー巻いてプレゼントすることになった。
あと香水と。
ぬいぐるみ買うときの恥ずかしさ。
レジに置いた瞬間にプレゼントでっつったからな(笑)
ま、無事に買えて良かった!
万里弥サンキュー。