【BL】だいすきな青へ-Lost Memorys-
20XX年12月25日
昨日、日記書いてる途中で寝てた。
とりあえず音信不通になった結也さん。
めちゃくちゃ頭良い高校通ってたのに辞めたって他の先輩に聞いた。
それっきり昨日まで会ってなかった。
連絡もいっさい無かったのに。
ほんと、なんなんだよあの人。
俺には俺の生活があんだよ。
大切な人たちもできた。
これ以上、結也さんにかき乱されるのは勘弁してほしい。
結局、クリスマスはずっとベットの中。
部活もサボリ、かんなとのデートもドタキャンして。
なにやってんだか。
メンタル弱すぎだよな。
まじ女々しい。
あー、かんなのプレゼントどうしよう。
って悩んでたら昼過ぎに万里弥来た。
「アポなしで来んなよ。」
「お前が言うな。」
「………部活は?」
「午前中。琉生こそ部活は?」
「………ごめんなさい。」
でも、とてもじゃないけどバスケ出来る精神状態じゃないんです。
「何かあった?」
「別に……。」
結也さんのことは万里弥に知られたくない。
「いや、なんかあっただろ(笑)」
「ねぇよ。」
「親父さん?」
ふるふると首を振る。
「………部活来いよ。」
「うん。明日は行く……。」
行くっつってんのに万里弥は盛大にため息をついた。
「ムリすんなって。頼むから……。」
してないって言おうと思ったけど、万里弥が泣きそうなをしてたからごめんって謝った。
「そうじゃなくて……。俺こそごめん。」
「………なんで?」
なんで万里弥が謝んの?
「だって俺、何も出来なくて…。」
「違う。」
違う、違う、違う違う違う違う。
「俺は万里弥に何かしてほしいなんて思ったことない。何もしなくていいよ。」
「…………。」
「何もしなくていい。何もしなくていいから、俺のこと捨てないで。万里弥は俺のこと捨てないで。裏切らないで。殴らないで。傍にいて…っ。」
「琉生!」
「いや、いや…ッ。万里弥、万里弥。お願いッ、捨てないで…!傍にいて……お願い…っ」
「琉生、大丈夫だから。な?」
ライブの時といい久しぶりにパニックになった。
結也さんといたころはしょっちゅうなってたな。
病院で薬もらうくらい酷かったし。
もうやだな。
ぜんぶ結也さんのせいだ。