すべり台〜あなたと過ごした20年〜
休みだとゆうのに、この公園は無人だ。

逆に怖い。


「まず、砂場で遊ぼう!」

「え〜滑り台行こうよ〜」

「え〜まずは砂場でしょ!」

「え〜(泣)」

「………しょうがない…滑り台行くか…」

「うん!」

このころから私は男の涙に弱くなった。

滑り台に向かった私達。

とにかく滑る。

飽きるまで滑る。

そんな感じ。

時間を忘れて滑る。

今になっては何が楽しいのかわからない。
あの時は楽しかったのだろう。

周りが暗くなってきた。

「そろそろ帰ろうか。」

「そうだね。早く帰らないと、おばあちゃんに怒られるからね。」

「うん。」

そうして私達は幸の家に向かった。
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