DEBU専すくらんぶる
 教室にあきらかに動揺が走る。
(・・・えっ、戦うの?)
「お嬢様、いくらなんでも異種格闘技だなんて・・・」
「シャーラップ!私が決めたことに口を挟まれるのは松村先生の立場を危うくいたしますわよ?でもあまり無茶すぎてもいけませんのでみんなでルールとかを話し合いましょう。それとこのクラス以外にも私のハートを射止めたいと願う男子がいるかもしれません。松村先生、今すぐ放送室にいって全校にトーナメント開催を告知してください。開催は本日の午後1時体育館。ですので午後の授業はすべて中止といたします」
 キャサリンの申し出に「はいぃぃ!」と答えるやいなや松村は教室を飛び出していった。
「すごいわね。理事長の娘って」
「まあ少しくらいの我侭がきくっていうか、学校の予定くらい変更できますわ。教育委員会なんてクソくらえですわよ」
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