DEBU専すくらんぶる
「でも危ないんじゃない?男の子と殴り合うなんて」
「大丈夫ですわよシズカさん!私、向こうではレスリングの州大会で優勝した事もある実力者なんです。男の子を投げ飛ばしたり押しつぶしたり。投げ技組み技、グランドが許される総合格闘技でしたらそこいらの男なんか軽傷、もしくは重傷くらいわけありませんわ!そうは見えないかも知れませんが」
「いやいや、見たまんまだし。それに怪我させること前提じゃなくてもいいんじゃ・・・」
 シズカの的確なつっこみとは関係のない部分に俺の心が反応した。
(押しつぶす、だと!?それは圧迫ではないか!もはやこれは格闘技ではない、プレイだ!)
 俺の闘争本能が燃え上がる。
「ふうぅぅぅ・・・これほどのトスを上げられるとは」
「ああ。彼女と戦う権利、それは彼女のプレッシャーを直接肌に受ける権利でもあるわけだ。ほかの二人には悪いが俺がいただく」
竹中、黒田のつぶやきが聞こえた。
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