DEBU専すくらんぶる
「竹中・・・俺はいつかこんな日が来るんじゃないかと思って、毎日イメトレをしてきた。ホンマンもサップもエスペランサーも、全員想像の中で倒した!すまねえ、次はお前の番だ。くらえ、ロンギヌス・スピアー!」
 黒田の大きな体が低く沈み竹中の視界から消える。
(タックルだ!)
 とっさに身を引いたが事態は竹中の予想をはるかに上回っていた!
 不敵な笑みのまま低く鋭いタックルにいこうとした黒田であったが、普段イメトレ以外、現実的な肉体鍛錬を行っていなかった体が精神を裏切った。
 踏み出そうとした右足のつま先が左足にあたり、そのまま勢いよくマットに自らの体を叩きつける結果となったのだ。
 ビタンッ!かなりいい音がした。
 レフリーが二人の間に割ってはいる。
「ダウーン!」
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