DEBU専すくらんぶる
 10分間のインターバルが置かれ、ついに俺の出番が来た。
「みなさま大変お待たせいたしました。ただいまより、デブ専クライマックス決勝戦をとりおこないます。赤コーナー、152センチ105パウーンド、金なら1枚銀なら5枚、エンジェル竹中!つづきまして青コーナー、175センチ132パウーンド、三度の飯よりデブが好き、ミートイーター明智!」
 リングアナのアドリブが冴える。冴えすぎて竹中はリングネームが勝手に変更されてやがる。
 竹中はさっきと変わらぬ赤いタイツ、俺は黄色の全身タイツでリングに上がった。
「さあついに決勝戦となりました!両選手の表情からは鬼気迫るものがあります!三好さんいかがでしょうこの試合?」
「竹中君はさっきの試合のダメージが残ってるから若干の不利は否めませんね。でもカルマには勝ってほしくないし複雑な乙女心のシズカ16歳です」
「ダメージありますかしら?逆に竹中選手のほうが体が温まっている分有利とも見れますわ」
「お二方の意見は分かれましたが、激しい試合になることは確実のようです!まもなくゴングです!」
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