DEBU専すくらんぶる
目覚めると白い天井が見えた。ここはどこだ?
「気がついた?」
ベッド脇のパイプ椅子からシズカが腰を浮かせる。
「わかるカルマ?ここ病院だよ。あれから1週間も寝てたんだよ」
「そうか・・・試合は?」
「残念、だったね・・・カルマにとっては。リンゴ剥いたよ、食べる?」
入院中にリンゴの皮を剥くのは俺の中でかなりポイントが高い。シズカの手からリンゴを受け取るが口には運ばずじっと見つめる。
「あの女は?」
「・・・帰ったよ。シアトルに。本当はあっちに彼氏がいるんだって。プロレスラー兼業の神父さんでマチョメンだって自慢してた。なんか、ごめんね」
「なんでお前が謝るんだよ。いいさ、俺は何も気にしてないよ」
あの時、俺の心の一部は彼女に奪われてしまった。それは俺の中のデブ専マインドで、木星帰りのあいつが女みたいな名前のあいつの心を持っていった的なあれだった。
「気がついた?」
ベッド脇のパイプ椅子からシズカが腰を浮かせる。
「わかるカルマ?ここ病院だよ。あれから1週間も寝てたんだよ」
「そうか・・・試合は?」
「残念、だったね・・・カルマにとっては。リンゴ剥いたよ、食べる?」
入院中にリンゴの皮を剥くのは俺の中でかなりポイントが高い。シズカの手からリンゴを受け取るが口には運ばずじっと見つめる。
「あの女は?」
「・・・帰ったよ。シアトルに。本当はあっちに彼氏がいるんだって。プロレスラー兼業の神父さんでマチョメンだって自慢してた。なんか、ごめんね」
「なんでお前が謝るんだよ。いいさ、俺は何も気にしてないよ」
あの時、俺の心の一部は彼女に奪われてしまった。それは俺の中のデブ専マインドで、木星帰りのあいつが女みたいな名前のあいつの心を持っていった的なあれだった。