DEBU専すくらんぶる

　そんな松村に促されて教室に入ってきた、美しいブロンドヘアーを持つ少女。ただし彼女は、この教室のいかなる物質よりも大きかった！
「おはようございます皆様、西園寺キャサリンです。お父様の持病の気まぐれで本日からこの学園に転校してきました。趣味はガーデニング・・・」
自己紹介も終わらぬうちにデブ専スカウターが反応し始めた。
≪7043…8270…≫プレッシャー数値が驚くべき速度で上昇してゆく。
　体格部類はデブのレッドゾーン『健康状態に支障アリ』、体脂肪率はすべての先進国のＧＮＰをはるかに凌ぐ。
≪9127…9789…HUTORISUGI.MAX!!!≫ボンッ！
　デブ専スカウターが爆発しレンズが砕け散った！
「ララァー！」
　俺の絶叫が教室を包んだ。そのとき俺が見ていたものは宇宙空間に浮かんだ、太陽よりも大きくて輝いている一人の少女だったのだ。