○○を想うと~special Fan book~


全裸が戦闘服の俺達
だけど一歩外に出れば他のヤツラは、もちろんスーツ



こんな格好で外に出て行ったら、一瞬で変態扱い間違いナシだ。




そんなわけで下界と交流を持つときの窓口は大抵、伊織




この部署唯一のスーツ勤務だからな…
本人も楽しそうにやってるし
ソレはそれでいいのかも。




きっとコーヒーと一緒にやってくるであろう、甘~い香りのフレーバーティーを想像してククっと笑うと




「どうした??」




資料に目を通しながら
なにやら楽しそうに
部長が尋ねる。






「いや……
伊織…じゃなくて高宮さんは紅茶派だから、また甘いニオイのヤツ持ってくるんだろうなーと思って。」




あんなクールな顔して
甘いものに目のない、伊織


きっとまた吐き気をもよおすくらいに
ゲロ甘なフレーバーティーを
アイツは持ってくるだろう。




きっと想像通りの行動を取るであろう
俺の最愛の人。




カノジョのそんな行動を想像して
フフっと笑いながらそう答えると




部長は突然立ち上がって
不機嫌そうな顔をしながら
俺のネクタイをグッと掴んだ。

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