○○を想うと~special Fan book~
俺は前かがみになって必死にネクタイでビーチフラッグを隠そうとしていると……
「あのね、あのねっ??
モカと、キリマンジャロとブルーマウンテンがあるんだけど、どれがい~い??」
伊織はニコニコ笑いながら、俺にコーヒー缶を3つ差し出す。
や、ヤバイ!!
これ以上近づかれると
バレる!!!
さらに前かがみになりながら
「モ、モカで!!
モカでお願い!!!!」
そう必死に伝えると
「わかった。モカね。
じゃ、もうちょっとだけ待っててね??」
そう言って
伊織はルンルンした足取りで
この部屋を出て行った。