○○を想うと~special Fan book~



「ホントにモカでいいの??」

「う、うんっ!!モカで!!
なにがなんでもモカで!!!」




そんな風に俺が必死に伊織の対応をしていると




「うーーん、やっぱりいいなぁ、この木目。」




部長はさっきよりもワケのわからない小芝居で、床をマジマジと見ながら何かを誤魔化そうとしている。





――なんなんだよ!このオトコ!!





イライラしながら


でも、ビンビンにそびえたつビーチフラッグにドキドキしながら部長の行動を見つめていると





「しゅーちゃんどうしたの??
お腹痛いの??」




伊織は急に俺の顔をヒョイッと覗き込む。





――う、うわぁぁぁ!!よ、寄るな!!





俺の下半身は今、大変なことになってんだぞ!!??





さらに前かがみになりながら



「な、なんでっ!?
ど、どうして…かな~ぁ??」



不自然に明るく振舞うと



「んー…なんとなく??」



そう言って
伊織はニッコリ笑う。



< 117 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop