○○を想うと~special Fan book~
「ホントにモカでいいの??」
「う、うんっ!!モカで!!
なにがなんでもモカで!!!」
そんな風に俺が必死に伊織の対応をしていると
「うーーん、やっぱりいいなぁ、この木目。」
部長はさっきよりもワケのわからない小芝居で、床をマジマジと見ながら何かを誤魔化そうとしている。
――なんなんだよ!このオトコ!!
イライラしながら
でも、ビンビンにそびえたつビーチフラッグにドキドキしながら部長の行動を見つめていると
「しゅーちゃんどうしたの??
お腹痛いの??」
伊織は急に俺の顔をヒョイッと覗き込む。
――う、うわぁぁぁ!!よ、寄るな!!
俺の下半身は今、大変なことになってんだぞ!!??
さらに前かがみになりながら
「な、なんでっ!?
ど、どうして…かな~ぁ??」
不自然に明るく振舞うと
「んー…なんとなく??」
そう言って
伊織はニッコリ笑う。