○○を想うと~special Fan book~
な、なんなの、この人!!
伊織とよく似た
謎の行動に驚いて
キョトーンとしながら
センパイの行動を目で追うと
「汗臭いカラダで抱き合って
一ノ瀬に嫌われたら困る。」
そう言って
センパイはケラケラと笑う。
――は、はぁっ!!?
意味わかんない!!
なんなの、この人!!
さっきまで
草食動物だったセンパイが
急に肉食の顔して笑う。
意味がわかんなくて
ぽかんとしてると
「ま、怖いのはお互い様なんだろ?
俺そんなにH上手じゃねぇから、
オマエとヤんのは勇気がいるけど…。
テクなしでもオマエが許してくれんなら、もういいや。」
そう言って
センパイはへへッと笑う。
その笑顔は……
ずっと欲しかったものだった
私だけに笑いかける
私だけのセンパイ
伊織に向けていたような
熱っぽくて柔らかい
全てを包み込んでくれるような
あたたかな瞳