○○を想うと~special Fan book~
ぼくの目をじっとみつめると
「俺はオマエが好きだよ、仁。
生意気で変に大人びてるオマエが好きだよ。
焦らなくていい。
少しずつ少しずつ、家族になって行こう、仁。」
「……え……??」
「こうやっていっぱいケンカして仲直りして、ソレを繰り返して少しずつ本当の家族になっていけると俺は嬉しいよ??」
そう言って
「I love you,Jin.」
なにか呪文のようのものをぼくの耳元で囁くと、悪魔はぼくをぎゅうっと優しく抱きしめた。
――へんなのっ。
あんなにイヤミゆってたくせにぼくのことが好きなんて。
ケンカして仲直りしたら、どうしてかぞくになれるの??
わかんない。
桐谷慎はわかんない。