○○を想うと~special Fan book~
「どうでもいい!?」
「そっ、どうでもイイコトだよ。
仁にカノジョが出来ようがカレシが出来ようが。」
フフッと笑いながらスーツの上着を脱ぎ捨てる、桐谷慎
どう考えてもカレシはマズイでしょうよ……
そう思いながらも私は桐谷慎の言葉に耳を傾ける。
するとアイツはケラケラ笑いながら、こんな恐ろしいことを言い出したんだ。
「だって考えてもみなよ。
俺の高校時代と同じく不特定多数のオンナとその日限りの愛の営みに精を出してるわけじゃないんでしょー?健全に一対一で愛のメモリー奏でてるだけなんだから、別にいいんじゃないの??」
その発言を聞いて
私のこめかみがピクピク揺れる。
さ、最悪!!
なんなのよ、不特定多数の女とその日限りの愛の営みって!!
「アイツもソンしてるよなー。
俺そっくりのイケメンマスクのクセに未だに童貞だなんて、DNAの無駄遣いだよな~。」
そんなイライラな私に目もくれず
桐谷慎は鬼畜発言をガンガン続ける。